なぜ痛む?なぜ不調? 整骨院院長が“生理学”で解き明かす身体の仕組み
明日は雨かぁー
な「なんか身体が怠い気がしたんだよね」という経験ありませんか?
特に頭痛もちの方であれば雨の日や、前日に痛みが酷くなるという経験を1度はしたことがある人は多いのではないでしょうか。
しかし、その原因を調べようと病院に行っても
「MRIで異常はないですねー」と言われ、結局原因は分からないまま….
では、なぜ?MRIで映らないものが、痛みとして感じるのか?
それは、「痛み」というのがいろんな仕組みによって作動する「サイン」だからです。
「壊れた部分」のアラーム警報だけではない
多くの人が思う痛みというのは
腰が痛い = 腰の細胞が損傷している
膝が痛い = 膝の骨のどこかが損傷していると考えてしまいます。
しかし、実は
腰の痛みがない人でも「椎間板ヘルニア」だった!
というのは日常的にあることで
腰がヘルニアだったとしても、痛くない人はたくさんいる。ということで
「ヘルニアが見つかった=それが痛みの原因」とは限らないんです。
では、一体、何が痛みを作っているのか?
痛みは身体のセンサーからのサイン
身体の中には、「侵害受容器」と呼ばれる痛みセンサーが全身に張り巡らされていて
これは24時間寝ている時でも作動する「警報装置」
この警報装置は
「強い力」や「特定の化学物質」「温度変化」などを検知して
「危ないぞ!!」と脳に伝達します。
しかし、この警報装置は
使えば使うほど、敏感になるという特徴があります。
ですから、組織が一部損傷したりすると
サイトカイン、プロスタグランジン、ブラジキニンといった
炎症性の化学物質が放出されるのですが
これらは痛みセンサーの感度を上げる「ボリューム」のようなもので
普段なら「ちょっと押された」程度の刺激が
長時間負荷がかかると突然「痛い!」という刺激に変えるのです。
これが「末梢感作」と呼ばれるセンサーが過敏になった状態で
さらに厄介なのは、この身体のあちこちにある「痛みセンサー」だけでなく
その司令塔である「脳」も感作を起こします。
実は、痛みの信号が長く続くと脊髄や脳の痛み処理回路そのものが変化します。
同じ刺激でも「より強く感じるようになる」
これが「中枢感作」
中枢感作は「音量」がボリュームを調整していないのに勝手に上がってしまった状態。
この中枢感作が日常生活の中で想像しやすいのが
「触れられるだけで痛い」とか「シャツが擦れるだけでも痛い」といった
通常では考えられない軽い刺激でも本人にとっては苦痛な痛みとして訴えるようなケース。
本人以外からすれば「大袈裟だなー」なんて思ってしまうかもしれないのですが
実は、本人にとってはとても苦痛な刺激です。
しかし、この痛みは生理学的な解釈が明確にあり
「気持ちの問題」などと耳にしたことがあるかもしれませんが
身体はストレスという刺激が加わることで
交感神経が優位になり
筋肉が緊張し
循環不全が起こることで酸素が不足し
老廃物が溜まる
というメカニズムとともに
もう一つ重要になるメカニズムとして「痛みブレーキ」が抑制されるという脳の仕組みがあります。実は、脳には下行性抑制系という痛みを和らげるブレーキシステムがあります
テレビやネットで見かける「セロトニン」や「ノルアドレナリン」といった神経伝達物質が
この痛みを和らげるシステムに活躍してくれるのですがストレスが長く続くことで
このブレーキが抑制システムが効きにくくなってきます。
ですから、普段なら「ちょっとくらい」の刺激でも
「強い刺激」として感じてしまう。ということになります。
これは気のせいではなく、実際に体内で起こっている変化で最初痛み出した頃は
「なんかちょっと過敏なのかなー?」くらいで思っていたものが
その痛みが、なかなか改善されず、だんだん不安になってきて
病院に行っても「問題ない」と言われ
それでも痛みが改善せずに夜、痛みで寝れない日も出てきて
だんだん痛みが増してきている頃に
「大袈裟」などと言われれば
当然、気分は最悪になり、さらに下行性抑制系が働かなくなり酷い痛みとして感じるようになるに決まってます。
気象と身体の不思議な関係
ここまでが、末梢感作と中枢感作についてですがいかがでしょうか?
これまで 痛い部位 = 細胞の損傷
というイメージが強かったと思いますが実際に、このような生理学的な反応によって「痛み」という信号を感じるように作られているのです。
なぜ雨の日に痛むのか?気象と身体の不思議な関係
「天気痛」というは迷信ではなく
最近では「気圧症」などとも言われるようになりましたが
実は「気圧」という見えないストレスによって
身体に生理学的な変化が起きているのです。
この「気圧」。台風などが近づくと爆弾低気圧など言われますが
これは、内耳や血管の「圧受容器」という、圧力センサーが気圧変化を検知して
交感神経が優位になることで症状を誘発します。
この変化は小学校の理科で
ポテトチップスの袋を「富士山の頂上」に持っていけば
中身に変化はないけど「袋がパンパン」になる
という現象を学んだかもしれないのですが
これがまさに「低気圧」の典型例で
外の気圧が低下することで、中の空気が外に逃げようとすることで膨張する仕組みで
この上の図を「頭」に置き換えてもらうと
頭痛はイメージしてもらいやすいかと思います。
これが悪天候の低気圧では「体の中」で内圧が上昇し、膨張する力が
過敏になった神経系(中枢感作や末梢感作)と組み合わさることで
痛みや不調を増幅させるので、痛くなるのです。
冬になると腰痛が悪化する理由
寒さを感じると、体は熱を逃がさないよう交感神経を優位にして血管を収縮させます。
すると
- 筋肉や関節周囲への血流が減少する
- 酸素や栄養の供給がわずかに低下する
- 過敏になった神経が微細な刺激でも痛み信号を増幅する
結果的に → こり・痛み・しびれが増えやすくなる
これは体の防御反応。でも、その代償として痛みが増すんです。
不調も同じ「身体・心・環境」のバランス
「なんとなくだるい」「すっきりしない」これも、実は痛みと同じメカニズムです。
見えない栄養不足
鉄欠乏 → 酸素運搬能力低下 → 慢性疲労
ビタミンB群不足 → 神経伝達異常 → 集中力低下
自律神経の乱れ
睡眠不足 → 痛みブレーキ(下行性抑制系)の機能低下
ストレス → HPA軸活性化 → コルチゾール過剰 → 免疫低下
動悸、息切れ、手足の冷え、めまい。これら全て、交感神経優位の症状です。
見えないストレス
工事現場の騒音で頭痛。PC画面の光で目の奥が痛い。繁忙期の残業続きで腰痛悪化。
これらは単なる「疲れ」ではなく視床下部・扁桃体が刺激され、ストレスホルモンが増加した結果です。
ここまで読んでいただいて、お分かりいただけたかしれませんが
痛みや不調は、なにか1つ決まった問だけで生じるわけではありません。
「筋肉」「神経」「血流」「自律神経」「脳」「環境」これら全てが複雑に絡み合って
その身体の悪い状態を脳へと知らせるサインが痛みと不調なのです。
当院のだからできること
1、神経を整える
筋肉・関節の緊張を緩める → 脳への入力が変わる → 交感神経の過剰興奮が収まる
→ 副交感神経が働きやすくなることで
「血圧安定、呼吸が深くなる、痛みを感じにくくなる」
2、血流を改善する
筋肉のこわばり解消 → 血管の圧迫が取れる → 酸素・栄養が届く
→痛み物質(プロスタグランジン、ブラジキニンなど)が排出されることで
「筋肉のこりやだるさを寛解させる」
3、筋緊張の調整
筋膜・関節のバランスを整える → 正しいパターンを取り戻す → 負荷の偏りが減ることで「痛みの再発を予防する」
4、脳の「危険評価」を下げる
痛みのメカニズムを説明 →「なぜ痛いのか」が分かる → 不安が減る→下行性抑制系(痛みブレーキ)が機能しやすくなる。
意外かもしれませんが「知識は、最強の鎮痛剤」です。
痛みの生理学的知識
- 痛みは「壊れた場所からの警報」だけではなく、体・心・環境の総合反応
- 同じ刺激でも、神経や脳が「敏感」だと強く感じる
- ストレスで痛みブレーキが効きにくくなるのは、生理学的な身体の仕組み
- 雨の日の痛みは、気圧が神経を乱すことが原因
これら全てが、人の身体に備わっている身体の仕組みです
だからこそ、この仕組みに対して適切な施術を行うことで、これまで改善してこなかった痛みが改善してくるのです。
改善を作り出す施術について、さらに詳しくは
コチラの記事で解説しておりますので、興味ある方はご一読下さい。
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